女狐物語
DESIGN KEY WORD 「御伽話」
時は平安
或る時御触れ出たり
白き女狐捕まえし者褒美有り
国騒ぎたり
目の色変わりたり
名を半兵衛という猟師が山に住めり
ある夜山奥にて女狐と遭遇す
だが傷負いて捕えることいと容易し
男手当しけり
礼するかのごとく去っていく
光の如く去っていく
それはまるで妖精
一月ばかり経つ頃男の家に一人のいと美しかる女来たり
「一晩泊めてください」
「山道に迷いました」
やがて二人は愛し合い暮らし出す
男着物着せたしと盗まんとす
「私はいりませぬ」
「見つかれば殺されます」
男何も聞かず都に出かけん
夜のうちに忍び込み
家の者に見つかりけり
つけてきたきし女白狐と化し男の手に入りぬ
女まさに白き妖精なり
月夜の湖に浮かぶ一隻の小舟
その上で君と二人愛し合いたい
男数多なる褒美賜りて
その中に美しかる着物もあり
男泣き続ける
無情の涙流る